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【専門店が教える】カーラッピングとは?そのメリット・デメリットとは?

近年、気軽に愛車のボディカラーを変えることができるモノとして、

人気・注目を集めている「カーラッピング」。

 

そもそもカーラッピングとは、一体何なのでしょうか?

また、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

このコラムでは、そんな皆さんの疑問にその道のプロが徹底解説します。

 

カーラッピングとは?

そもそも「カーラッピング」とは、一体何なのでしょうか?

 

これは、専用のフィルムを貼ることによって、ボディ全体のカラーチェンジを行ったり、

特定のパーツだけ好きな色味に変化させて楽しんだりするカーアイテムのことです。

 

愛車を自分の思い描くカラーリングに変化させて、

世界に1台しかない自分だけの車にドレスアップできるというわけなのです。

 

では、そんなカーラッピングには、

具体的にどんな「メリット・デメリット」があるのでしょうか?

 

カーラッピングのメリット。

1.純正にはない数百種類を超えるカラーから、自分好みの色を選べる。

カーラッピングの1つ目のメリットは、そのカラーリングの多さです。

 

例えば、カーラッピング用フィルムの大手である「3M」では、

90種類ほどのラッピングフィルムを取り扱っています。

 

その中には、グロス(艶あり)系だけでなく、マット(艶消し)系やサテン系、

メタリック系やカーボン系など、様々な質感のものが用意されており、

それらの中から自分の好みのものを選ぶことができます。

 

加えて、「3M」以外にも、

カーラッピング用フィルムを扱っている主要ブランドは幾つかあり、

ブランドそれぞれが多彩なフィルムを取り揃えています。

 

ですから、それらをすべて合わせると、

数百種類を超えるカラー・質感から「これだ!」と思うものを選択でき、

オンリーワンの1台を創り上げることができるのです。

2.パーツラッピングからフルラッピングまで、様々な施工に対応できる。

カーラッピングに使われているフィルムは、とても伸縮性のあるフィルムで、

基本的にはどんなデザイン・形状であっても施工することができます。

 

ですから、ドアミラーだけとかスポイラーだけといったような、

特定のパーツにだけ施工するパーツラッピングから、

ボディ全体へのフルラッピングも行うことができます。

 

「純正では設定やオプションがないけれど、もっとこうしたらカッコ良くなる!」

というその自分のイメージを、カーラッピングによって実現できるのです。

3.フィルムを剥がして、元のボディカラーに戻すことができる。

これまで、特定のパーツやボディ全体をカラーチェンジする方法としては、

「塗装」による形というのが基本でした。

 

つまり、元々の塗装を一度落としてから、

希望するカラーを再塗装することによってカラーチェンジを行うわけです。

 

しかし、「塗装」によるカラーチェンジでは、

一度塗ってしまうとそれを剝がしたりすることはできませんから、

元に戻したいと思ったり、また別のカラーに変えたいなと思ったら、

その都度再塗装しなければなりません。

 

また、そのように塗装によるカラーチェンジでは、

売却時の査定額に悪い影響を与える可能性もあります。

 

つまり、「塗装」によるカラーチェンジというのは、

一般的な施工法とはいえ、”リスク”の伴うカスタマイズなのです。

 

しかしこの点で、カーラッピングであれば、「フィルム」ですから、

元の塗装の上にそのままフィルムを貼り付ける形になります。

 

つまり、元の塗装を落とすことなくイメージを変貌させることができ、

かつ剥がせばいつでも元の状態に戻すことができるというわけです。

 

そうなれば、査定額にもほとんど影響を与えることがありませんから、

愛車の価値を維持しながらカスタマイズを楽しめるのです。

 

デメリットはあるのか?

1.カラーチェンジが一番の目的であり、ボディ保護にはならない。

この「カーラッピング」というカスタマイズは、

もともとスーパーカーや超高級車を所有するオーナー向けに展開された、

海外発祥のカーアイテムです。

 

新車購入後すぐにラッピングフィルムを貼って自分好みの色に変貌させ、

一定期間遊んだら、フィルムを剥がして売却するという形で楽しんでいたのです。

 

このことから、カーラッピングについて一つのことが明確になります。

 

それは、カーラッピングは、

「”カラーチェンジを楽しむ”」ということが一番の目的であり、

ボディの保護や傷の防止などを主たる目的とはしていない、ということです。

 

もちろんカーラッピングを施工すると、ボディはフィルムに包まれるので、

フィルムが物理的に汚れを受け止めてくれるというのは確かです。

 

とはいえ、それを主たる目的として作られたフィルム特性ではありません。

 

あくまでも「カラーチェンジで遊ぶ・楽しむ」ことが主眼であり、

それこそがカーラッピングのメリット・醍醐味なのです。

2.耐久年数が一般的に「2~3年」と短い。状況によってはさらに短くなることも…。

ラッピングフィルムの種類やブランドによっても差はありますが、

例えば3Mのカーラッピングフィルム「2080シリーズ」の場合、

その耐久年数は「2~3年」と言われています。

 

同じく、車のボディに貼るプロテクションフィルムの場合は、

耐久年数が5年ですので、その半分以下ということになります。

 

また、車の保管状況や使用状況などによっても、

この耐久期間には差が生じてきます。

 

ガレージなどの屋内保管で、尚且つ雨の日は乗らないといった場合は、

この「2~3年」の耐久年数を十分に得ることができますが、

青空駐車で晴れの日も雨の日も毎日利用されるお車の場合は、

それよりも間違いなく短くなると考えた方が無難です。

 

近年、夏の時期の気温の高さはより顕著になっており、

フィルムの痛みや劣化が早くなっている傾向にあります。

 

それで、「遊ぶ・楽しむ」ことがメインであれば問題ありませんが、

耐久性も高いレベルで求めるのであれば、

一度「塗装」と天秤にかけて比較考慮されるのが良いでしょう。

3.経年車の場合は、フィルムを剥がす時に塗装も剥がれてしまう恐れがある。

経年劣化や売却に伴ってラッピングフィルムを剥がすとなった場合、

新車時にカーラッピング施工したお車であれば、

塗装状態が良い時に貼られていますから、

剥がす時に問題が起きることはほとんどありません。

 

しかし、経年車のボディにラッピングフィルムを施工した場合、

そもそも経年劣化した塗装の上にフィルムを貼っていますから、

剥がす時には塗装も一緒に剝がれてしまう可能性が高くなります。

 

また、再塗装されたパーツの場合も、焼付け処理が施されていなかったり、

塗料の足つきにもばらつきがあったりすることがあります。

そうなると、ラッピングフィルムを施工する時に塗装が剥がれる恐れもあります。

 

ですから、売却も考慮に入れている経年車に、

カーラッピングを施工する場合は、注意が必要です。

 

また、塗装状態の良い中古車を購入された場合でも、

カーラッピングの施工を検討される際は、

再塗装した部分やパーツがないか事前に確認されることをお勧めします。

4.塗装に比べて、カーラッピングの方が高額になる場合も。

施工範囲や施工業者など条件によって異なりますが、

ラッピングフィルムの施工は、塗装に比べて高額になる場合があります。

 

ただし、カーラッピングには、

剥がして原状回復できるというメリットがありますので、

その点も視野に入れるのであれば、カーラッピングの方が、

塗装に比べて多少金額が高い場合でも選択された方が良いでしょう。

【注意】洗車機の使用は基本的にNG。

カーラッピングを施工したお車の場合、洗車機の高回転ブラシで、

ラッピングフィルムが傷ついたり破れたりする恐れがあります。

 

ラッピングフィルムは部分的な補修ができないため、

破れてしまうとその部分は再施工となってしまいます。

 

また、高圧洗浄も剥がれの原因となるため、

使用を控えた方が無難です。

 

手洗い洗車で優しく、

フィルムの上に付着した汚れなどを洗い落とすようにしましょう。

中性のカーシャンプーであれば、問題なく使用することができます。

 

虫の死骸や鳥糞などは強い酸性を持っており、

ラッピングフィルムのラミネートを溶かしてしまいます。

 

そういったものを発見した場合は、いち早く洗車しましょう。

 

カーラッピングによるドレスアップのシチュエーション

愛車に華を添える「ポイントアクセント」として。

オーナー様の中には、

「愛車のこの部分このパーツだけ、色味や質感を変えたい」

という方もいらっしゃることでしょう。

 

この点でラッピングフィルムなら、

ポイントアクセントでのカスタマイズを行うことができます。

 

例えば、下の写真は、「アウディ TT」のドアミラーと給油口に、

パーツラッピングを施したものです。

 

もともとシルバー調の素材が採用されていましたが、

より金属の質感を出したいとのオーダーで、

3M-2080シリーズの「ブラッシュドチタニウム(BR230)」を施工しました。

“ブラッシュド”という言葉の通り、粗いペーパー目仕上げのフィルムですので、

金属素材の質感が醸し出されています。

このように、ポイントアクセントとして、

ラッピングフィルムで手軽に色味や質感を変えて楽しむことができるのです。

純正設定ではどうしても実現できない形をカーラッピングで。

近年は、純正設定やオプションでも様々なカスタマイズが可能になっており、

それによって購入する側には多くの選択肢が与えられるようになりました。

 

とはいえ、このような設定があっても、

自分の望む形にはどうしてもならないという場合も少なくありません。

 

例えば、RAV4にお乗りのオーナー様は、

「WHITE×BLACK」のツートンカラーのデザインが良いという思いがありました。

ボディは白で、ルーフとピラーが黒という形のツートンです。

しかし、RAV4の純正カラーオプションでは、

ツートン設定はあるものの、ルーフは「ホワイト」しか選択することができませんでした。

そこで、ラッピングフィルムで、

ルーフとピラーの部分をブラックカラーにするというオーダーのもと、

3M-2080シリーズの「グロスブラック(G12)」を施工しました。

これによって、自分の希望通りの「WHITE×BLACK」のRAV4を手に入れられたのです。

このように、純正設定ではどうしても実現できない形も、

カーラッピングで実現させることができます。

欧州車特有のメッキモールのくすみ・白濁対策として。

欧州車にお乗りのオーナー様にとって、

メッキモールのくすみ・白濁は厄介な悩みの種の一つでしょう。

いくらボディがキレイでも、メッキモールがくすんでいたり白濁していたりすると、

車全体のイメージが残念なものになってしまうからです。

 

もちろん、欧州車に採用されているメッキモールの素材が、

くすみや白濁を引き起こしている原因でありしょうがない部分もあるのですが、

良い解決策があればと感じるのではないでしょうか?

 

この点で、ラッピングフィルムであれば、

メッキモールのくすみ・白濁防止とカラーチェンジを両得することができます。

こちらの「アウディ Q8」には、

メッキモールに3M-2080シリーズの「マットブラック(M12)」を施工しました。

これにより、メッキモールのくすみ・白濁を物理的に防ぐことができ、

また「ブラックアウト化」などのカスタマイズも味わうことができるのです。

 

まとめ

カーラッピングは、愛車を手軽に自分好みの形にドレスアップすることのできる、

素晴らしいアイテムです。

 

世界に1台しかない車を創ることを楽しみ、

尚且つ剥がして元の状態に戻すことができるという点で、

カーラッピングにはたくさんのメリットがあります。

 

とはいえ、やはりフィルムですから、気を付けるべき点もあります。

 

そのメリット・デメリットをしっかりと理解して、

お近くのカーラッピング専門店に大切な愛車を預けましょう!

 

執筆

執筆者

1972年創業 プロテクションフィルム・カーフィルム専門店

株式会社ウエラ名古屋

カーフィルム名古屋.com(https://wellafilm.com/

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