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【専門店が教える】カーラッピングの耐久性や寿命について。より長く持たせる秘訣とは?

愛車にカーラッピングを施してドレスアップされたオーナー様にとって、

また、これからカーラッピングを検討されているオーナー様にとって、

ラッピングフィルムの耐久性や寿命というのは、気になるところです。

 

「ラッピングフィルムで愛車をもっとカッコ良くしたいけど、

 すぐにフィルムが傷んだり劣化したりして、残念な感じになってもイヤだし…。

 実際のところはどうなんだ?」と、思われることもあるのではないでしょうか。

 

それでこのコラムでは、そんなカーラッピングの耐久性や寿命について、

カーラッピングの専門店が徹底解説していきます。

 

また、ラッピングフィルムの耐久性や寿命を、より長く持たせる秘訣についてもご紹介します。

 

世界に1台しかない自分だけの車を創造できる「カーラッピング」

ボディ全体にラッピングフィルムを貼って自分好みのカラーリングに変貌させたり、

ポイントアクセントとして、特定パーツのカラーや質感を変えたりして、

その”変化を楽しむ”「カーラッピング」。

 

ただ単に色味が変わるというだけでなく、グロス系やマット系、サテン系、

メタリック系、カーボン系など、様々な質感のものから、

自分の好みのものを選ぶことができます。

 

つまり、数百種類を超えるカラー・質感から「これだ!」と思うものを選んで、

まさに”世界に1台しかない”オンリーワンのお車を創り上げることができるのです。

 

カーラッピングの寿命・耐久性はどれくらい?その目安は?

では、そんな「カーラッピング」の耐久性・寿命はどの程度なのでしょうか?

 

結論から言うと、その”実用”耐久年数は、およそ「2年」程度になります。

 

“実用”という言葉を付け加えているように、これはあくまで、

当店でラッピングフィルムを施工したお車の経過状況を踏まえた上で、

推定する耐久年数であり、メーカー公表値とは異なります。

 

例えば、3Mのカーラッピングフィルム「2080シリーズ」の場合、

耐候性のメーカー公表値は「3年」になります。

 

ガレージなどの屋内保管で、尚且つ雨の日は乗らないなどのお車の場合は、

このメーカー公表値である「3年」の耐久性を得られる可能性が高いでしょう。

 

しかし、青空駐車で、晴れでも雨でも毎日運転されるお車の場合は、

実用的な形として「2年」程度の耐久性と考えておいた方が無難です。

 

加えて、3M-2080シリーズなど品質の高いラッピングフィルムであれば、

上記の耐久性・寿命を確保できますが、

安価なフィルムでは品質が劣るものも多いため、その点も注意が必要です。

 

カーラッピングの耐久性や寿命に影響を与える要素とは?

では、カーラッピングの耐久性や寿命に影響を与えるものとして、

どんな要素があるのでしょうか? ここでは、その内の4つを取り上げたいと思います。

1. 熱・温度差

3年程度の対候性を持つフィルムとして開発されているとはいえ、

やはり”フィルム”ですから、そもそも熱には弱い性質を持っています。

 

夏の暑い時期は、ボディの表面温度は80℃以上に達すると言われていますから、

フィルムや接着面の糊に悪影響を与えます。

 

また、温度差が激しい場合も、フィルムが伸び縮みを繰り返しますから、

劣化を早める要因となります。

 

四季のある日本では、気候的にどうしても防ぎ得ない部分もありますが、

熱や温度差に弱いという点は覚えておく必要があるでしょう。

2. 紫外線(UV)

塗装カラーが紫外線(UV)の影響によって、退色・変色していくのと同じように、

ラッピングフィルムの色素も紫外線(UV)の影響を受けて、

時間の経過とともに色合いが失われていきます。

 

もちろん、色合いの劣化は急激に起きるわけではなく、

時間の経過とともにゆっくりと進行していく形になります。

 

とはいえ、ラッピングフィルムに当たる紫外線(UV)の量が多ければ多いほど、

また被爆時間が長ければ長いほど、その劣化のスピードは早まります。

 

それで、カーラッピングを施されたお車は、

出来る限り屋内保管であることが望ましいと言えます。

 

もし屋外でしか保管できない場合でも、直射日光の当たらない場所での保管や、

ボディカバーで覆うなどの対応を行うのが良いでしょう。

3. 洗車機

洗車機は、回転するブラシでボディに付着した汚れを削り落としていくので、

強度の高い塗装表面であっても、いわゆる「洗車傷」が入ります。

 

ですから、これがラッピングフィルムの場合になると、

フィルムの「破れ」につながる恐れがあります。

 

また、高圧洗浄の場合も、

その水圧・威力によってフィルムが剥がれる可能性があります。

 

ですから、洗車する場合は、優しく手洗いするのが良いでしょう。

4. 鳥フン・虫の死骸

鳥フンや虫の死骸には、強い酸性の有機酸が含まれています。

 

それらは、塗装面を侵食・溶解させるほどの力を持っていますので、

ラッピングフィルムに対しては、なおのこと有害です。

 

鳥フンや虫の死骸がラッピングフィルムの上に付いているのを見つけたら、

一刻も早く洗い落されることをお勧めします。

 

カーラッピングの耐久性や寿命をより長く持たせる秘訣とは?

では、カーラッピングの耐久性や寿命をより長く保たせるためには、

どうすれば良いのでしょうか? 最後にその点についてご紹介しましょう。

1. とにかくこまめに洗車する

カーラッピングは、”カラーチェンジで遊ぶ・楽しむ”ことを主眼したフィルムです。

 

ですから、もちろんそれ相応の耐候性を備えているとはいえ、

ボディの保護を主な目的としたプロテクションフィルムと比べると、

その”実用”耐久年数は短いというのが現実です。

 

それで、フィルムの状態を少しでも長く保たせるためには、

こまめな洗車が大切になります。

 

鳥フンや虫の死骸はもちろんのこと、日常的な汚れや雨染みなども、

フィルムの劣化や見栄えに影響を与える要因になります。

 

雨が降ったらその度に洗車するくらいの思いで、

お手入れ・メンテナンスを施しましょう。

2. 日光や紫外線ができる限り当たらない保管を行う

上述した通り、直射日光や紫外線は、

ラッピングフィルムの劣化や色褪せをもたらす大きな要素です。

 

これを可能な限り防いだり対策したりすることが出来れば、

確実にラッピングフィルムの持ちは長くなります。

 

もし、どうしても屋外にしか保管できないという場合でも、

なるべく直射日光の当たらない位置に駐車できるかどうか、

もしくはカバーなどでの対策ができないか、一度検討してみられると良いでしょう。

3. コーティングを塗布する

ラッピングフィルムの上に、コーティングを塗布するということも有効です。

 

フィルムの上に、1枚の被膜を作ることになりますから、

汚れなどを付きにくくしてフィルムの寿命を延ばすという点で、

その効果を期待することができます。

 

また、コーティングの中には紫外線(UV)カットを含んだものもありますので、

それらを活用することで、フィルムの色褪せを遅らせることも出来るでしょう。

 

とはいえ、やはりフィルムの上に塗られるものになりますから、

定着性はあまり良くなく、コーティング効果もさほど長くは持ちません。

 

加えて、ラッピングフィルムの種類によっては、

コーティング被膜の定着性が著しく悪いものや、

コーティングを塗布することでフィルムの質感が変わってしまう場合あります。

 

それで、カーラッピングへのコーティングを検討される場合は、

安易に自己判断せず、ラッピングフィルムの専門店に相談したり、

カーコーティングの専門店にお車を預けられることをお勧めします。

 

まとめ

カーラッピングは、数百種類を超えるカラー・質感から自分好みのものを選び

“世界に1台しかない”お車を創り上げることができる、

素晴らしいドレスアップアイテムです。

 

その耐久性・寿命は、お車の保管状況や使用状況、

メンテナンスの頻度などによって変化しますが、

当店でカーラッピングを施工されたお車の経過状況を踏まえると、

「実用2年」と考えていただくのが良いでしょう。

 

定期的にメンテナンスを行い、保管の仕方に気を遣うことで、

フィルムをより長く良い状態に保つことができます。

 

カーラッピングを存分に楽しまれる上で、

このコラムが少しでも助けになればと願っています。

 

執筆

執筆者

1972年創業 カーラッピング・カーフィルム専門店

株式会社ウエラ名古屋

カーフィルム名古屋.com(https://wellafilm.com/

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