特別インタビュー 脇阪寿一さま
「ミスターSUPER GT」と称され、現在もチーム監督、レーシングドライバーとして活躍されている脇阪寿一さん。
公私ともに車好きでプライベートでは4台の車を保有していらっしゃいます。
今回は、購入されたばかりのランドクルーザー300にウエラ名古屋で『プロテクションフィルム』と『UV100%カットのガラスフィルム』の施工をしていただきました。
施工が完了した愛車とご対面いただいた後、脇阪さんにプロテクションフィルムの感想や車に対する想いなどをお伺いしました。
19歳でカートデビュー。
フォーミュラニッポン、SUPER GTで輝かしい戦績を残し「ミスターSUPER GT」と称される。
現在は「SUPER GT TGR Team SARD チーム監督」「GR86/BRZ Cup レーシングドライバー」などモータースポーツの世界で活躍を続けている。
◆ 施工車種
トヨタ ランドクルーザー300
◆ 施工内容
・ペイントプロテクションフィルム「ステルス」マット化
・UV100%カット「KOBOtectフィルム」
子どもの頃のようにワクワクしながら待つ楽しさ
Q. プロテクションフィルムの施工を終えた愛車と対面していかがでしたか？
正直に言うと、依頼をしたときは全面がツヤ消しになったら”いかつく”なるんじゃないかと不安もあったんですよ。
でも、実際に見ると”いかつい”というよりも、シックでかっこいい、品の良いイメージになりました。
完成するのを待っている間は楽しみであり不安でもあり…という気持ちだったんですよ。
子どもの頃って楽しみなことがあるとワクワクするのと同時に、何かあったらどうしようって不安になったでしょう？そんな不安も楽しみなんですけど、まさにそんな感覚でした。
これまで何度も車を乗り換えてきましたが、納車する日をワクワクしながら待つのは久々でしたよ。
今日、幕を外してランクルを見たとき、「かっこいい！」とうれしくなって、これまでの不安が消えていくなんとも言えない感覚がありました。
Q. ランクルにプロテクションフィルムを施工することにしたきっかけは何ですか？
ランクルを購入して、色をどうしようか悩んでいたんです。それを山﨑武司さんに話したら「ウエラさんを紹介してあげる」と言っていただきました。
ランクルは好きな車で、若い頃からずっと乗っているんです。でも、これまでは傷が目立ちにくい白やシルバーでした。今回のランクルは黒でした。傷が目立ちやすいという話も聞いていたのでどうしようかと悩んでいたんです。
ウエラさんでプロテクションフィルムを施工してもらったので、色もマット化してかっこよくなった上に傷の不安も解消しました。
プロテクションフィルムの魅力
Q. プロテクションフィルムの魅力はどんなところだと思いますか？
最初に「ツヤ消し」と聞いたときは色を塗るのかと思ったんですが、プロテクションフィルムは剥がしたら元の色に戻りますよね。これはすごいことだと思います。
貼るだけでメーカーが純正色に設定していない、オンリーワンの色にできるんですよ。
今までも全塗装をすれば色を変えられたんですが、リセール時にリスクがあります。だから全塗装したいなら、どうなっても良い古い車だったんですよね。
プロテクションフィルムは、新車というだけでも輝いている車をオンリーワンのかっこいい車にできて、さらに塗装面を守ってくれるんですから画期的ですよね。
特にマット塗装の場合は修理で鈑金塗装するのも大変だと聞いています。だから憧れの色であったとしても、マット塗装には手を出しにくい面があったと思います。
プロテクションフィルムはそのハードルをクリアできるんですよね。
森下（ウエラ名古屋）
塗装面に傷が入ったときは磨いて傷を取りますが、マット塗装を磨くとそこの部分だけがピカッと光ってしまうんですよね。だから、マット塗装は傷を直すのが難しいんです。
プロテクションフィルムでマット化した場合は、傷がつきにくいですし軽い傷なら自己修復して自然に傷が消えますからね。
やっぱり車を守れるというのが大きいと思います。
プロテクションフィルムを剥がせば塗装面は新品と同じ状態になるので、リセールバリューも高くなると思います。
紫外線を100％カットするガラスフィルム
Q. 100％UVカットのガラスフィルムについてはどう感じましたか？
運転をしていると結構日焼けをするんですよね。
僕は日焼けを気にしませんが、女性は気にされますよね。だから助手席に乗る方のための気遣いです。僕は車好きなので、車にこうした気遣いができるというのはちょっと誇らしい気がします。
それから、真夏だとフィルムを貼っているかどうかで、車内の温度はだいぶ違うと思います。夏場の車内で事故のニュースも多いので、そういった面でも良いと思います。
森下（ウエラ名古屋）
夏場だとエアコンを入れたときの効きは早いですよ。運転しているとき、肌に太陽が当たるとジリジリする感じがありますが、それは確実に軽減します。
車を楽しむために
Q. 脇阪さんが考える車の楽しみ方を教えてください。
車は数ある工業製品の中でも『愛』が付くんです。
『愛冷蔵庫』とは言わないですけど『愛車』とは言いますよね。そして『愛』がつくのは『愛妻』や『愛犬』などの家族なんですよ。
車に対するマインドをこんな風に変えていけると車に対する愛が深まってくると思います。
プロテクションフィルムを貼って、人とは違う自分の個性を楽しめることもそのきっかけになるんじゃないでしょうか。僕自身がそうなんですが、洗車していない汚れた車に乗っているときと、ピカピカの車に乗っているときでは運転の丁寧さが違うんですよね。
車に対して愛情を持てると、安全な運転で車を楽しめるようになると思います。
Q. 脇阪さんはレーサーの立場から交通安全の講演などもおこなっていますよね？
運転技術を向上させることで交通事故を減らせる可能性があると考えて、交通安全の活動をライフワークとしています。
僕は、モータースポーツをメジャースポーツにしたいという目標があるんです。
メジャースポーツとマイナースポーツの違いは「生活の中に溶け込んでいるもの」と「好きな人だけがやっているもの」なんじゃないかと考えました。車は生活に溶け込んでいますが、モータースポーツと移動手段のドライビングでは認識に大きな違いがあると気付いたんです。
たくさんの車が走っていて、事故もたくさんあります。僕の大好きな車で人生を変えられる悲しいできごとがたくさんあるんですよ。
僕たちレーサーは車を安全に目的地に届ける能力を持っています。
レース中、急いで車を走らせているのに前の車は邪魔をするし、後ろの車はあおり運転するんですよ。その状態でぶつからないように走らなくちゃいけないんです。
僕たちがレースで培った能力や考え方を伝えることで、みなさんの運転技術が向上したら事故が起こる可能性が下がるんじゃないかと思いました。
それを通してモータースポーツを身近に感じてもらえるようになりたいと思っています。
ウエラ名古屋の施工について
Q. ウエラ名古屋の施工や車に対する愛をどのように感じましたか？
施工の様子は見ていませんので、正直なところ僕にはわかりません。
ただ、しっかりと施工してくれるかどうかは僕が一番気にするところでもあります。
もしも、まったく知らない会社で僕の車をマットにすると言われても断ったと思います。
ウエラさんにお願いすることにした一番大きな理由は山﨑武司さんに紹介していただいたことですね。あれだけ車好きの山﨑さんが、ご自身の車をウエラさんにお任せしているという信頼感はすごく大きかったです。
それに山﨑さんはダメなものはダメとはっきり言う方だと知っているので余計ですね。
ご紹介いただいてからホームページも見せていただきました。ホームページには高級車の施工事例がたくさんありますよね。高級車のオーナーさんとか車好きの方のニーズは一般的なニーズよりも高いはずなんです。
そういう方たちが愛車を任せている会社ならば、きちんとした施工や対応をしていただけるのだろうなと感じました。
実際にウエラさんと色々お話をさせていただく中で、山﨑さんが信頼されている理由が僕の中でもわかってきた感じです。
車とプロテクションフィルムの未来
Q. 「若者の車離れ」という話を耳にしますが、脇阪さんはどう感じていますか？
それは間違いだと思います。
今の若い子たちはマニュアルのスポーツカーに乗っているんですよ。
今、車に乗りはじめた子たちは僕らの世代の子どもたちなんです。僕の世代はスーパーカーブームの経験者なんです。
そんな親が持っている車に対する愛を知っている子どもたちが車を好きになってくれているんです。
多分、これはサイクルなんじゃないかと思います。ただ、サイクルだからとこの次の世代の子どもたちが車から離れるのではなくて継承されていってほしいと思っています。
今はオートキャンプやキャンピングカーも増えているので、それを体験した子どもが大人になったときキャンピングカーを買いたいというサイクルもあるかもしれません。
最近のキャンピングカーは、運転する楽しさも意識して作られています。だからキャンプのときだけでなく、移動中も楽しく笑顔になれる時間になると思います。
キャンプのような場所で苛酷な使い方をする車を守るためにも、プロテクションフィルムは良いんじゃないでしょうか。
今は、スポーツカーや高級車に使われることが多いと思いますが、10年後にはウエラさんにキャンピングカーがたくさん来るかもしれませんよ。
Q. プロテクションフィルムの用途はこれから広がっていくかもしれませんね。
多分、これからはプロテクションフィルムが当たり前になっていくんじゃないでしょうか。
今は限られた車好きの方が多いでしょうが、高級車ではなくても普通にプロテクションフィルムが使われる未来を感じさせてもらいました。
プロテクションフィルムを貼っていると車体の状態が良くなるので、リセール時の査定項目に入ってくるかもしれません。
今後どんどん進化もしていくと思いますので、図柄などをプリントできるプロテクションフィルムもできるかもしれませんよ。
マット化したランクルで行く場所は？
Q. 本日、プロテクションフィルムの施工を終えた愛車と対面しましたが、この車で最初に行きたい場所はどこですか？
まずサーキットに行きたいですね。
普通に車を置いておいて自慢はしないんです。でもきっと僕の車を見て「誰の車だ？」ってザワザワするでしょう？「オレのだ！」なんて主張しないで、心の中でニヤっとしたいですね。
あと、信号待ちをしているときに、横の人にチラッと見てもらいたいです。
僕は当然の顔をしていますけど、心の中では「Yes！」とガッツポーズを取っていると思いますよ。
好きな車がさらにかっこよく変身すると、本当にうれしくてワクワクしますよね。
こんなワクワクする気持ちを車好きの方にはぜひ味わってほしいです。
-- 本日はどうもありがとうございました。
取材日：2022年11月
